8: ◆FLVUV.9phY[saga]
2013/08/20(火) 15:42:48.86 ID:BtyMZ3Vno
そう思いながらほむらに担ぎ上げられてマミのもとに辿り着いたアタシらが見たのは酷い光景だった。
「私、もう限界みたい。だから最後はあなた達で砕いてくれないかしら」
アタシはその光景を見た瞬間に後戻りできない領域に足を突っ込んじまったらしい。
ソウルジェムにひびが入った。
「わりぃほむら、あんたの銃貸してくれ」
マミの頬に手を当てて涙を流すほむらに向かってアタシはそう告げた。
何も言わず差し出された手のひらに余る大きさの拳銃。その銃口をマミのソウルジェムへと突き付けて、
引き金を引いた。
「なぁ、ほむら。アタシはさ、マミに会えて、あんたに会えて、さやかに会えてよかったよ。だからさ、頼む」
ひびが入ってボロボロになったアタシのソウルジェムと、ほむらの泣き笑いがアタシの最期だ。
さやかを救えなかったのは痛かったけど、悪くないね。こういうのもさ。
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