過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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◆GULJi96aoSzS
2013/09/14(土) 06:47:18.75 ID:UijBmWGo0
− 昨日の駅のホームからの続きはこんな感じだった。
すっかり眠りに落ちた雪ノ下にしばし付き合うことにした。
雪ノ下は穏やかな表情で眠り姫のようにすやすやと眠っていた。
俺の肩にそっと頭を預けている雪ノ下の体温と鼓動を直に感じながら、静かに物思いに耽っていた。
しかし、冬至の前日とだけあって太陽が大きくなっていくにつれて気温が下がり始めていた。
このままでは風邪を引かせてしまうのではと心配になって2本目の電車が来たときに起こした。
電車を降りてからはすぐ隣の総武線の駅から自転車の後ろに載せて雪ノ下の家まで送った。
風を受けて雪ノ下の髪がたなびくたびに鼻腔をくすぐるような良い香りがして、ドキッとした。
雪ノ下が体を掴む手が時折強くなったり弱まったり、その強弱が妙に心地よくこのままずっと一緒に
いたくなってしまった。
別れ際、雪ノ下に何て声を掛けようものか迷った挙句に
「じゃあな」
と一言だけかけて去ろうとした。
しかし、雪ノ下からは、
「また明日」
と返って来たのだった。
そんな昨日の出来事を振り返っているうちに、雨脚はさらに強くなっていた。
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