過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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835: ◆GULJi96aoSzS[sage]
2013/10/06(日) 05:32:01.35 ID:CiLAYRtYo


    ×   ×   ×   ×


 一夜明けて予備校にいる。
 今日が冬期講習の最終日だ。
 相変わらず俺の理解の外で展開される数列の講義内容には辟易としている。
 それでも一年とちょっとしたら受験の真っただ中に身を置くことになるのだ。
 雪乃のことが気になりながらも、板書とメモだけはわからないなりに必死に書き取った。

 講義終了とともにいの一番に教室を飛び出した。
 玄関まで走っていくと、昨日までと変わりなく待っていた雪乃がそこにいた。


「ま、待たせたな雪乃」

 息を切らしながら声をかけると雪乃はクスクス笑いながら襟元のマフラーを直してくれた。
 雪乃が笑うときに漏れてくる息がかかってくすぐったい。


「私が八幡に逢いに来ないとでも思ったのかしら?」


「雪乃とメアドとか番号とか交換してなかったから、ちょっと不安だった」

 息を整えながら真顔でこう返した。
 本当に雪乃が待っていてくれるかどうか不安でならなかったのだ。
 とりあえずこれで、晩までは一緒にいることができる。


「『ちょっと』という表現が不服なのだけれど……」

 顔を下に向けながらぼそぼそと言う雪乃がかわいらしい。


「ほら、アドレス交換するぞ」

 携帯を差し出すと雪乃もトートバッグからガラケーを取り出した。



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