過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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◆GULJi96aoSzS
[sage]
2013/10/15(火) 23:30:42.34 ID:v9ONI2kro
「よう、雪乃……」
「待ったわ、八幡」
雪乃が努めて笑顔で迎えてくれた。
1限目のあとに由比ヶ浜が登校したことをメールで知らせたからというわけではなさそうだ。
雪乃とのことが広まった今、俺がどのようなことを言われているのか推し量って、精いっぱい
の笑顔で俺を迎えてくれたのだろう。
男なら誰もが憧れてもおかしくない高翌嶺の花と付き合っている俺ならまだいい。
女ならだれもが敬遠したくなるような俺と付き合っている雪ノ下だとそうは……。
「急に自分の存在が広く知られた感想はどう?」
雪乃はくすっと笑いながら問うてきた。
しかし、その眼差しには強い意志のようなものが感じられた。
まるで俺の心の中を見透かしているようだった。
俺はすぐにくだらない考えを拭い去って答えた。
「ああ、一人遊びしてるところを見られるってのはかなり恥ずかしいな……」
「そうよ、八幡……。私はあなたのそういうところが好きになったのだから……」
雪乃は俺の目を見つめながらこう言った。
そうだ、雪ノ下雪乃はこうやっていつも自分を貫いている。
そんな雪乃を俺は好きになったし、雪乃もまた俺の腐ってもいながらブレないところを好きに
なってくれたのだ。
周りが何を言おうが俺たちは互いのそういうところが好きになったのだ。
何も卑屈になる必要はない。
さて、今日こそ由比ヶ浜とのことをどうにかしないとな……。
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