過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
↓
1-
覧
板
20
902
:
◆GULJi96aoSzS
[sage]
2013/10/16(水) 21:02:24.12 ID:CKc5dqgJo
× × × ×
屋上に行くと虚ろな目をした由比ヶ浜がいた。
「ヒッキー……、ゆきのん……」
俺と雪乃は駆け足でやって来たものの由比ヶ浜にかけるべき言葉が見つからず、ただ黙って
見つめているしかできなかった。
いや、少なくとも俺も雪乃もかけるべき言葉を持ち合わせていたが、タイミングを計りかねていた。
「……まさか、まさか、ヒッキーとゆきのんが付き合っているなんて……」
由比ヶ浜の目からは大粒の涙がとめどもなく溢れていた。
「……ゆきのんがヒッキーのことが好きなのは気付いていたけど、けど……、私も私なりに
頑張っていたよ……。ゆきのんは友達だし、ヒッキーも仲間だから祝福してあげないといけ
ないのに……」
雪乃の目からも同じように涙があふれていた。
「由比ヶ浜……、お前さえよければ奉仕部に戻ってきてくれないか……」
情けないことに俺はこんな情けないセリフを弱々しく言うことしかできなかった。
「ゆ、由比ヶ浜さん、……。私からもお願い……。虫が良すぎるかもしれないけど、あなたには
戻ってきて貰いたいわ。……そ、それに、……。いえ……、私の口からは……。私にそんなこと
言う資格なんか……」
そう言うと嗚咽を漏らし始めた。
1月の冷たく乾いた風が2人と1人の間を吹き抜けた。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/491.28 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1377016024/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice