過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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904: ◆GULJi96aoSzS[sage]
2013/10/16(水) 21:04:50.84 ID:CKc5dqgJo


「ゆ、由比ヶ浜さん……。わ、私は……。由比ヶ浜さん、あなたは私にとってたった、たった……
ひとりの友達なの……。虫が良すぎるのは自分でもわかっている……。そ、それでも、それでも……
私はあなたと……友達でいたい。……結衣といつまでも友達でいたい!」

 最後の力を振り絞るかのように雪乃は言った。


「ゆ、ゆきのん!」

 その瞬間、由比ヶ浜は雪乃に飛びついた。
 雪乃はよろめきながらも全身で由比ヶ浜を受け止め、ふたり抱き合っていた。


「結衣、結衣……」


「ゆきのん、ゆきのん、これからもずっと友達だよ」


「ええ、結衣。ずっと友達よ」


 すっかり手詰まりになって投了寸前だったところを由比ヶ浜に救われた。
 俺も雪乃も解にたどり着いていながら、己の力で何もできなかった。
 まったくの無力だった。

 そんな俺にも雪乃にも由比ヶ浜が必要だ。

 いつまでも抱き合っているふたりに俺は歩み寄っていった。
 ようやく俺も由比ヶ浜に解を提示することができる。


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