過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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947: ◆GULJi96aoSzS[sage saga]
2013/10/26(土) 20:18:30.89 ID:t4lG1/uao
>>945修正版


    ×   ×   ×   ×

「雪乃……、これは……」

 ホテルの部屋について中に入るとダブルベッドが目の前にあった。


「何かしら?」

 涼しい声で雪乃は答える。


「これって……」


「ダブルベッドよ。何か?」

 雪乃はこれ以上余計なことを喋ったら[ピーーー]わよという殺気を放っていた。

 雪乃と旅行に来るのは3度目だが、ダブルベッドは初めてだ。

 最初の旅行で、俺はシングルを2室取った。
 雪乃は不機嫌そうにジト目を向けてきた。

 次の旅行で、俺はシングルツインを1室取った。
 ツインかと思ったらシングルの部屋だった。
 だって俺、旅慣れていないんだもん……。

 当然、そんな言い訳が通じるわけはない。
 雪乃をその部屋に宿泊させたが、その日はほかに空室がなかった。
 俺は別のホテルに自分の部屋を取ったため、雪乃から激しく罵られ、次の日も口をきいてもらえなかったの
であった。

 そして、3度目の今回は雪乃が部屋を取った。

 あまりにも大胆すぎる雪乃にドキドキしてしまった。
 あのー……、そのー……、俺、アレを用意していないんですけど……。
 いきなり責任取るとか、貧乏学生なのでまだ無理ですが、何か?


「……まぁ、なんだ。その……、安着祝いってことで飲まないか?」

 やべー、雪乃のことを急に意識し始めて、俺の中で妄想が止まらなくなっている。
 それに雪乃はチェックインの時にちゃっかりと「比企谷雪乃」とかいう偽名を名乗っていた。
 これで意識しない方がおかしい。
 酒でも飲んで気を紛らわせないと正気を保っていられない。
 いつまでもモラトリアムをやっていたいのに、俺の歳で父親になるとかマジ勘弁。


「ええ、いいわよ」

 ホテルの自販機で缶ビールを2つ買って乾杯した。
 今日は、早朝に千葉を出発して高松までやって来た。
 なかなかなの移動距離だ。

 くーっ、ビールが五臓六腑に染み渡る。
 下戸である俺と雪乃は、たちまちノックアウトされ、懸念された事案は発生しなかったのであった。


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