過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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956: ◆GULJi96aoSzS[sage saga]
2013/10/26(土) 21:00:10.25 ID:t4lG1/uao


    ×   ×   ×   ×


「雪乃ちゃん、これは何かわかる?」

 俺たちは今、夏の山菜摘みをしている。
 今晩の夕食のおかずにするのだ。

 奥さんは雪乃のことが気に入ったようで、さっきからこうして話しかけている。


「これは、ミツバかしら」


「そうよ。雪乃ちゃん、正解よ。ねっ、八幡くん、良い奥さんになりそうね」

 いたずらっぽく笑いながら、俺と雪乃を見る。
 ふたりとも顔を真っ赤にして黙り込んでしまった。


「あら、初々しくていいわね。あっ、これこれ、八幡くん、これは何かわかる?」

 さっぱりわからない。


「八幡くん、君が大好きなものだよ」

 ニヤニヤしながら旦那さんの方が俺にヒントを与えてくれた。


「も、もしかして、これって……、ユ……ユ……」

 恥ずかしくて頭文字でストップしてしまった。
 雪乃はわからないらしく小首をかしげていた。


「さぁ、八幡くん。男らしいところを見せないとね。あなた大好きなんでしょ」

 奥様からとどめの一言をにっこりと言われる。
 なにこの拷問。
 正解したら雪乃がデレたのを見て悶死、不正解だったら雪乃に睨まれて獄門死……ゴクリ。
 ちっとも逃げ場がない。


「さぁ!」

 うっ……、もう逃げられないか。


「ユ、ユキノシタです……」


「だって、雪乃ちゃん!」

 雪乃ちゃんをつつきながら奥さんがニヤニヤしている。
 雪乃は顔から火が出たように真っ赤になっていた。
 もちろん、俺もだ。


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