過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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962: ◆GULJi96aoSzS[sage saga]
2013/10/26(土) 21:26:42.69 ID:t4lG1/uao


「『来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ』か……」

 俺は歩みを止めると対岸を見つめながら定家の和歌をつぶやいた。



「『玉の緒よ絶えなば絶えねながらへば忍ぶることのよわりもぞする』と返すべきね……」

 雪乃は式子内親王の和歌をそらんじて返答した。

 そして、さらに続けた。



「……でも、私たちはこうして互いのことを想いながら一緒にいることができる」

 雪乃はそう言って、身を寄せてきた。



「ああ、まったくその通りだな……」

 雪乃の両肩を掴んで向き合った俺は、今まで心に秘めてきた「決意」を述べることにした。




「雪乃、大学を出たら俺と結婚してください。一生をかけて雪乃のことを幸せにします」




「八幡、もちろん喜んでお受けいたします。ふつつか者の私ですが、よろしくお願いいたします」




 西の空に黄金色をした夕陽が沈んでゆく。

 ふたりで夕陽を見送りながら、まだ先は見えねどもどこまでもどこまでも続いていくであろうふたりの未来について思いを馳せた。


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