過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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963: ◆GULJi96aoSzS[sage saga]
2013/10/26(土) 21:29:53.26 ID:t4lG1/uao



「雪乃、指輪の代わりといっちゃなんだが、この夜景で我慢してくれないか」



「そんなこと気にしなくてもいいわよ。八幡から一番欲しかった言葉を言ってもらえたもの」

 神戸に着いた俺たちは、摩耶山から100万ドルの夜景を楽しんでいる。



「指輪な、クリスマスに渡そうと思っていたんだ。でも、まだ金が足りない」



「そういうことを直接伝えるのはどうかしら。八幡らしいといえば、それまでだけれども」

 額に手をやりながらも上機嫌でクスッと返してきた。



「ねえ、八幡……。その……、あなたはプロポーズしようといつ思ったの?」



「俺は病院で赤ちゃんを見た時かな。俺もああなりたいって……」

 自分の心の中をさらけ出すのはちょっと恥ずかしい。



「私もよ……」

 きっと雪乃もそうなのだろう。



「……もし、あの時あなたがああ言ってくれなかったら、私から言おうと思っていたのよ」

 あまりにも唐突な告白に軽く狼狽したが、そういえば俺だって……



「実はな……、俺がクリスマスイブに告白した時、一緒にプロポーズもしようと思っていたんだ。でもな、雪乃がOKしてくれたことで舞い上がって
プロポーズするの忘れていたんだ……」



「は、八幡……、あなたって人は……」

 雪乃がいったいどういう心境でこう答えのかはわからない。


 ただ一つ言えることは、この日の「この時」以上にベストのタイミングはなかったのだろう……。


 俺たちは幸せをかみしめて宿へと向かった。


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