過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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964: ◆GULJi96aoSzS[sage saga]
2013/10/26(土) 21:51:42.24 ID:t4lG1/uao


    ×   ×   ×   ×


「ただいまー」

 玄関を開けると、小さな影が素早く動き俺に飛び付いてきた。


「おとうさん、おかえりなさーい」
「おとうさん、おかえりなさーい」


「おう、ただいま」


「すごーい、おかあさんのいったとおり、おとうさんがかえってきたー。あいのちからってすごーい」
「ほんとだー。あいのちからすごーい」

 小さな影の正体は、3歳になる俺の息子と娘だ。



 雪乃とは大学を卒業した年の6月に結婚した。

 結婚に至るまでは驚くくらいスムーズだった。
 付き合い始めてすぐに雪乃を両親に紹介していたので、俺の家の方は全く問題がなかった。
 小町も両親もものすごく喜んでくれた。


 雪乃の家の方も驚くくらい、俺たちの結婚を後押ししてくれた。

 陽乃さんが雪乃のご両親に高校時代から同棲しているだとか、あることないことを吹き込んでいた。
 雪乃もずっと実家に帰っていなかったせいもあってか、陽乃さんの言うことをすっかり真に受けてしまった
そうだ。
 それで、雪乃に良家との縁談を進めようなんて考えも起きず、すっかりあきらめがついていたらしい。

 そんなとき、俺たちは結婚を考えていることを報告しに行った。
 そこで初めて、陽乃さんの言っていたことが全くのでたらめだったこと、俺たちが真面目に交際して
いたことを知って目を真ん丸にして驚いたのだ。

 それまで雪乃と不仲だったお義母さんもこれには全くケチのつけようもなく、「ぜひ、うちの娘を……」と
二つ返事で了承してくれて、とんとん拍子で結婚話が進んでいった。


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