過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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966: ◆GULJi96aoSzS[sage saga]
2013/10/26(土) 21:54:57.78 ID:t4lG1/uao


「フフフ……。あなた、いつも駅に着いたらメールくれるでしょ……」

 このメールは結婚してからの習慣となっている。
 子どもができる前、ふたりとも仕事をしていたので、先に帰った方が晩飯を作ることにしていた。
 駅前のスーパーで買い物をして食材を調達する都合上こうしていたのだ。

 雪乃が専業主婦となった今は、仕事が遅くなったとき料理を温め直す合図となっている。
 実は正確に言うと兼業主婦なんだけどな。


「それで、いつもメールをくれてから5分きっかりで家に着くじゃない。私が料理を温め直すとその直後にあなたが
帰ってくる。あの子たちは、私たちのメールのやり取りを知らないからいつも不思議がっていたの……。
それで、『お母さんはどうしてお父さんが帰ってくるのがわかるの?』なんて聞くものだから、『愛の力よ』って答えたの」

 結婚して4年以上経つが、雪乃はもじもじ照れながら答えた。
 相変わらず照れた雪乃は可愛い。
 思わず抱きしめたくなったが、子どもの手前やめといた。


「ほどほどにしとけよ」

 苦笑しながら答えたが、「愛の力」と言われるのは悪くはない。
 なんせ俺はそんな雪乃と2人の子どもを心から愛している。


「おとうさーん、おかあさーん、はやくこないとごはんさめちゃうよー」
「さめちゃうよー」


「おう、今行くぞー」
「今行くわよー」

 束の間の夫婦の会話を終え、ふたりとも2児の父親と母親に戻った。


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