過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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◆GULJi96aoSzS
[sage saga]
2013/10/26(土) 22:00:12.23 ID:t4lG1/uao
「あなたはどこに行きたいのかしら?」
雪乃が娘に尋ねた。
「わたしはね、うーん……」
顎に手をやり考え込むポーズ。
どっかで見たことが……。
「……あきになったことだし、おいもさんをほりにいくのがいいとおもっているのだけれど」
何このミニ雪乃。
思わずブッと吹き出してしまった。
「なにかしら?」
またしても、娘がこう言った。
おいおい、雪乃、娘に口調が伝染してしまっているぞ。
笑いをこらえながら雪乃の方を見ると顔を真っ赤にしていた。
俺の視線に気づくとキッとした視線を送りながらこう言った。
「何か?」
「……なにか?」
やっぱり娘が真似をした。
雪乃は頬を朱に染めて、うなだれている。
まさか、このまま雪乃みたいな性格に育ってしまったりしないだろうな。
思春期になったら俺、怖くて手が付けられないぞ。
いや待て、息子に俺の目が伝染して腐り始めたらどうしよう。
我が子にはトラウマを量産する人生を歩ませるわけにはいかない。
ただでさえ、どっかの千葉の兄妹のように仲が良すぎるふたりのことを心配をしている。
本格的にふたりの我が子の行く末が不安になってしまった。
「じゃあ、決まりだな。明日は、マザー牧場に行って動物さんと触れ合ったあと、お芋掘りだな。
お母さんにいつものようにおいしいお弁当を作ってもらおう」
「ええ。腕によりをかけるから、お弁当楽しみにしているのよ」
雪乃は柔和な笑みを湛えながら、子どもたちに語り掛けた。
「わーい」
「わーい」
こうして我が家のささやかな夕食のひとときは過ぎていった。
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