過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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970: ◆GULJi96aoSzS[sage saga]
2013/10/26(土) 22:14:25.06 ID:t4lG1/uao


 子どもたちに促されるままに『ながい ながい ペンギンのはなし』を読み聞かせていると、しばらくして
ふたりともスースー寝息を立てて穏やかな表情で眠りについた。


「今日はここでおしまいだな」


「ええ。お疲れ様」

 本にしおりを挟んで本棚に戻すと雪乃と居間に引き上げた。



「八幡、晩酌にする?」


「いや、今日は雪乃の淹れた紅茶がいいな」


「じゃあ、シャンパーニュロゼでいいかしら」


「ああ、頼む」 


 雪乃とソファーに並んでシャンパーニュロゼを味わう。
 恋人同士に戻った気分だ。
 雪乃が肩にもたれかかりながら話しかけてきた。


「八幡と知り合って10年目になるのだけれど私はとっても幸せだわ」


「ああ、俺も幸せだ。ずっとぼっちのまま過ごしていると思っていたのに不思議だ。雪乃と出会わなければ
今頃、専業主夫の夢に挫折して引きこもりのニートになっていたかもしれないからな」


「でも、あなたはなぜか専業主夫の夢をかなえてしまったけどね」

 雪乃はクスリと笑いながらこう言った。

 結婚して3年目、育児休暇から開けた雪乃と入れ替わりで、俺も1年間の育児休暇を取得した。
 毎日、ふたりの子育てをしながら身の回りの家事をこなして、会社勤めの雪乃のサポートをした。
 1歳になった子どもの世話はなかなか大変だった。
 でも、雪乃はもっと大変な時期の育児を行っていた。

 俺は身をもって雪乃の大変さを知ることとなった。
 俺は家事も育児も完璧にこなす雪乃のことを尊敬している。
 妻としてもこれ以上ないくらい最高の女性だ。
 本当に俺は幸せ者だ。



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