過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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973: ◆GULJi96aoSzS[sage saga]
2013/10/26(土) 22:22:16.25 ID:t4lG1/uao


「……」
「……」


 雪乃とどれくらいの時間抱き合っていたのだろうか。


 雪乃が口を開いた。


「ねぇ、八幡……。私、また子どもが欲しいわ……」

 雪乃の表情は見えないが、耳は真っ赤に紅潮していた。


「そうだな……。今は双子がいるから、今度は一人ってのはかわいそうだな。雪乃さえよければ、また双子がいいな」


「ええ、そうね。やっぱり双子がいいかしら……。八幡との子どもなら何人でも産むわ」


「いやいや、野球チームとか言われたら俺養って行けないわ」


「…………馬鹿っ」

 雪乃は体を起こすと、ゆっくりと片目をつむり、そしてゆっくりと小首をかしげた。
 俺が一番弱い、雪乃のお得意の仕草だ。


 ガラッ……。


「お父さん、お母さん、トイレ―……」
「トイレ―……」


 息子と娘が目をこすりながらやって来た。


「はい、はい。今連れて行ってあげるわ」

 再び子どもを寝かしつけると、今は静寂に包まれていた。
 俺と雪乃は互いに熱いまなざしで見つめ合っていた。


「雪乃……」
「八幡……」


 お互いの名を呼び合うと、再び長い長い抱擁をした。



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