過去ログ - 雪ノ下「比企谷君、今からティーカップを買いに行かない?」
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980: ◆GULJi96aoSzS[sage saga]
2013/10/26(土) 22:35:16.65 ID:t4lG1/uao


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 ── 月曜日の朝

 今日からまた社畜としての一週間が始まる。

 愛する妻と2人の子どもを養うためにサラリーマン稼業という苦行に励まなければならない。
 働きたくないなと思いつつ、身支度を整え食卓に向かった。

 そうはいうものの、会社には感謝している。
 就活で28連敗した俺を拾ってくれたただ一つの会社だ。
 おまけに本社は千葉市内にある。
 千葉愛溢れる俺にとって最高の環境だ。
 それになんだかんだいって実は第一希望の会社で、仕事も結構楽しい。

 でも、家族と離れ離れにされる月曜日の朝は憂鬱である。


「おとうさん、めがゾンビになってるよー」
「おとうさん、めがゾンビになってるよー」

 双子のステレオ音声が聞こえてきた。

 俺は台所で3人分の弁当を作っている雪乃に近づき、そっと耳打ちした。


「雪乃、お前子どもたちにいったい何教えてんだよ」


「何かしら?」

 雪乃はフライパンを揺すりながら、しらばっくれている。


「お前、子どもたちに『ゾンビの目』だとか言われたじゃないか。俺泣いちゃうよ」

 雪乃は満面の笑みでこう言った。


「あら、八幡。あなたの泣き顔を見ようものなら、私や子どもたちの目まで腐ってしまうからやめてもらえないかしら」

 子どもたちに聞こえないように小声で言うが、相変わらず雪乃は雪乃だった。
 このままで済むと思うなよ。

 雪乃にニヤッといやらしい笑みを向けると食卓に戻った。



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