過去ログ - 池袋晶葉「それは過去最高の発明品なんだぞ! こら、捨てるな!!」
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70:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2013/09/25(水) 06:52:20.53 ID:F7DHhaFxo
P(これ……)

   『聴こえる……? これが、私の感じてる、『音』……』

P(……あまり、気持ちのいいものじゃないですね)

   『……音と音が重なって音楽になる……でも、重なった音が作りだす音楽が和音とは限らない……
    音が多ければ多いほど、不協和音は生まれやすくなるの』

P(よく我慢できますね、こんなの。俺なら三日と持たないかもしれません)

   『……少し、違うわ』

P(はい?)

   『この部屋も、いつかの森も、多少の違いはあっても、どちらも多くの音が集まってできた『音』の海。
    私はいつでも、ただ、あるがままを受け入れるだけ……』

P(……でも、俺にはちょっと慣れないかなぁ……)

   『……それに、今は、我慢する必要はない』

P(それはどういう?)

                    ぴとっ

P「?」

―――― 音葉さんが俺に触れた瞬間、聴こえていた『音色』が一斉に小さくなる。
       代わりに、新たな『音楽』が主旋律として流れ出す。
       胸が高鳴るような、飛び跳ねたくなるような、意味もなく笑いたくなるような、そんな『音楽』。

       『プロデューサーさんが居てくれれば、どこだろうと……
        私の中の音は、綺麗な和音を奏でて居てくれるから……』

       そんな言葉が、ちいさく、ちいさく、『音楽』にまぎれて聴こえたような気がした。


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