過去ログ - ダブルクロスシナリオみたいなSS:ベストピクチャー
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◆NzwG.2mKRk
2013/08/22(木) 11:16:51.14 ID:nlKd7fRvo
事故か事件かの調査のため、叔父の遺体は葬式には間に合わなかった。突然の死に悲しむ人は多かったが、叔父はそれなりに覚悟をしていたようだ。
叔父の用意した手筈通り、粛々と通夜などのしきたりを済ませ、日常は意外と早く戻ってきたかに見えた。
そして現在――
彼が学校から家に帰ってくると、彼の元に一通の封筒が届いていた。差出人は死んだはずの叔父。出されたのはちょうど叔父と最後の会話をした一週間前であった。
一朗は少しためらったが、出来るだけ傷つけずに封筒を開けた。
なかには一枚の写真が入っていた。写真の裏には、一週間前の日付が書かれている。
一朗「どうしてこんなものが…今になって。」
さらに調べると、封筒の奥に小さな紙が入っていた。宛名書きから叔父の筆跡だとわかったが、こっちはほぼ殴り書きのように読みにくいものであった。
『もしこれを一朗以外が見ているならば、この封筒ごと写真を燃やしてほしい。一朗が見ているなら、その写真を絶対に手放すな。お前の力が必要。』
一朗「俺の力…こんな力、ない方がよかったのに……。」
少し広くなった家の中で一朗は一人呆然としていた……。
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