過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/22(木) 19:02:43.49 ID:ESoSJTHeo



 といっても、まったく話相手がいなくなったわけでもない。
 そのあたりは難しいところだ。

 俺が所属している部活は文芸部。部員は計七名で、その内三人は幽霊部員。
 まともに活動しているのは俺と部長と、後輩の女の子がひとり。残る一人はシィタ派の彼だった。

 部長は三年生で先輩だけど、ちまっこい感じで、なんだか小動物的な愛くるしさがある。
 背だって低いし、子供みたい。と、本人に言ったら怒られそうなものだけれど。

 後輩の方はあまり話したことがないのでよく分からないが、いつも部室の隅の方で本を読んでる。

「……どうしました、せんぱい?」「……あ、えっと、これ、夏休み中の部活の日程表」
 というのが俺と後輩が最後に交わした会話だ。
 つまり、夏休みに入ってからは一度も話をしていない。
 
 部長の方は頻繁に声を掛けてくれるのだけれど、思うように返事ができず、すぐ会話が途切れてしまう。
 要するに、女子と交流があるとかないとか以前に、俺のコミュニケーション能力には欠陥があるのだ。




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