過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/26(月) 18:49:16.61 ID:6bIMMG+Io
「中学のときの同級生なんてたいした数もいないんだから、気付けよ」
とビィ派は言った。
「でも、あの編入生だって俺のこと覚えてないみたいだったし。たぶん話したことないし」
というより、ビィ派もシィタ派も、遠目だったとはいえ祭りのときには気付いていなかったはずだ。
今でも気付いていないかもしれない。まあ言わずにおこう。ほんとうに同じ人物なのかは分からないし。
そうは言いつつも、内心、自分でも覚えていないことがショックだった。
シィタ派に彼女ができたときというのは、俺の中ではわりと苦い思い出だ。
というのも、その子のことが好きだったから。俺が。
まあ好きといっても話をしたことがあったわけでもないし、一方的にかわいいなあと思っていた程度だけれど。
中二の秋頃にその子とシィタ派が付き合い始めて、冬に別れて。
それから彼女は翌年の春に転校していった。そう言われればたしかにそういう記憶もある。
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