過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/26(月) 18:52:26.71 ID:6bIMMG+Io
◇
昼休み、昼食を食べてから図書室に向かった。
うちの学校の図書室は、校舎の端の方にあるうえにいつも薄暗いため、あまり頻繁に訪れたい場所ではない。
利用者だって少ない。図書委員は、俺が見たかぎりではほとんどいつも昼寝している。今日もそうだった。
なんでも、人目がないのをいいことに妙なことをする生徒もいるとか、なんてことをビィ派が前に言っていた。
ときどき物陰で男女が抱き合っていたりするのを見かけるあたり、根も葉もないというわけでもないだろう。
というか、男女の教師が二人で何か話している姿も見かける。この学校はいろいろダメそうだ。
俺は各種図鑑の置いてある棚に向かい、その中から鳥獣図鑑を手に取った。
委員会の意欲のなさとも利用者の興味のなさとも無関係に、蔵書の数は少なくない。
新しいものも入ってくる。司書を見かけたことはないが、割とちゃんと仕事をしているのだろう。
聞いたことのない名前だったので少し不安だったが、クルマサカオウムの名前はちゃんと載っていた。
索引から探してページを開くと、写真と一緒に生態についての記載もあった。
分類や体長なんかの情報を無視して解説文を読む。
叫び声をあげる習性についての記述は見つけられなかった。
俺は最後にクルマサカオウムの写真を一瞥してから図鑑を棚に戻した。
桃色の毛並み。たしかにかわいい鳥だった。
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