過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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131:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/27(火) 19:29:24.02 ID:HIWiYxT1o



 隣に座る部長は予告が始まったあたりから映像に集中しはじめた。
 身じろぎひとつしなかった。ポップコーンひとつかじらなかった。

 隣にいる部長が気になって、俺はいまいち集中できない。
 とはいえ暗い場所で黙り込んでいるのだから、普段と同じような気持ちとはいかない。

 音と光に刺激されたまま身動きしない。
 
(どうして俺はここにいるんだ?)と俺は思った。

 予告は終わって映画が始まった。
 暗い映画だった。というのは、視覚的な意味で暗いという意味だ。

 全編を通して、濃い影が画面を支配している。
 暗くて何が起こっているのかも何も分からなかった。
 音と台詞でかろうじて話の筋が追えるくらいだ。

 目だけを動かして部長の方を覗き見る。彼女は集中しているみたいだった。



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