過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/22(木) 19:07:12.07 ID:ESoSJTHeo

「ナンパなんてできるような性格だったら、そもそもこんなことでうだうだ悩んでないよ」

「ナンパができないならどうする? 奇跡が起こるのでも待つか?」

「いや、そうじゃなくって……」

「グラス一杯分の水の中にチェレンコフ光を見出そうとするようなもんだ」

 ビィ派の声は大きくなりはじめていた。衆目を集めつつあることに彼は気付かない。
 シィタ派は、ひとりで綿菓子を食べながら、通り過ぎていく人々をぼんやりと眺めている。
 彼の目はいつも透徹して見える。

「声を掛けてこい。一万人に一人くらいは返事をくれるかもしれない。でも掛けなかったら一万年に一度だ」

「……」

 ……どっちにしたって確率はほとんどゼロだと思うんだけど。
 何が悲しいって、否定する根拠がないことが一番悲しい。

「分かったよ」

 と俺は言った。




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