過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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184:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 20:34:38.98 ID:V5jBt9NRo

 彼女は暇つぶしがてら、自分がいったい何を頼んだのかを思い出そうとする。
 でも一向に思い出せない。結局思い出すのをあきらめて、コーヒーでも入れてぼんやりと荷物が来るのを待つ。
 
 ……。

 電話をすれば外に出せるような気がしたのだけれど、むしろこれでは部屋の中に縛られている。
 
 駄目だな、と俺は思った。この調子じゃまだ外に出るまで時間が掛かりそうだ。
 できればその日のうちに出掛けてほしいんだけど、荷物が届くのは夕方頃だろう。
 
 夕方頃にわざわざリンゴを買いに出かけるような気分になってくれるだろうか?

 俺は一度書くのを中断して溜め息をついた。
 伸びをして体の緊張を解く。

 椅子の背もたれに身をあずけると、すぐ傍にいた後輩が俺のノートを覗き込んでいたことに気付いた。

「……きみ、自分の作業はいいの?」

「あとでやります」

 熱心に目を動かしている。許可くらいとってほしいものだ。




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