過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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188:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/31(土) 20:36:51.78 ID:V5jBt9NRo



 屋上に吹く風はいつもより冷たかった。
 曇っているから、それも当たり前の話だ。

 雨は昼過ぎには止んでいたけれど、空は灰色に覆われている。
 
 屋上の地面は濡れているようだった。

 朝の内に出来上がっただろう水溜りを避けながら、フェンスの近くに立つ。
 靴の底は濡れるだろうけど、たいして厭わなかった。
 屋上の入口には、それ用のマットだって一応置いてある。

 なんの慰めにもならないけど。

 普段と街の様子は違ったけれど、それでも彼女は屋上に立っていた。

「元気?」

 と声を掛けると、

「まあまあね」

 と返事が来る。



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