過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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[saga]
2013/09/01(日) 18:26:07.77 ID:p3hev/QMo
◇
目が覚めたのは夜中の三時頃だった。
電気をつけっぱなしのまま、うたた寝してしまったらしい。
すぐにシャワーを浴びて眠ろうと思い部屋を出ると、妹の部屋から灯りが漏れていた。
開いたドアの隙間から覗き込むと、妹はパジャマ姿で勉強机に頭をのせ、椅子に座ったまま眠ってしまっていた。
声を掛けても反応はなかった。俺は部屋の中に足を踏み入れて、妹の肩を軽く揺すった。
すぐに目を覚ました。ぱちぱちと何度か瞬きをすると、俺の方を眠そうな目で見上げる。
「風邪ひくぞ」
「……うん」
妹は噛み殺すようにあくびすると、机の上に広げていたノートと参考書を鞄にしまい始めた。
参考書。
「……どうしたの」
俺が黙りこんだのを不思議に思ったのか、妹は整理を終えると俺の方をもう一度見上げた。
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