過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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215:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/03(火) 18:12:14.61 ID:tLGXVJlLo

 こういう奴だった。昔からずっとこうだった。
 いつも怯えてる。びくびくしてる。自分が誰かに迷惑を掛けていないかって不安がる。
 見放されるんじゃないかって、いつも怯えてる。

 悪いことなんて何もしてないのに
 謝らなきゃいけないのはいつだってこっちなのに。

 妹は身体を起こして立ち上がると、ふらふらとリビングを出て行った。
 自室に戻って着替えるつもりだろう。

 俺は居心地悪そうにしている従妹に声を掛けた。

「おまえ、料理できるっけ?」

「あ……うん。家でしてたから」

 そういえば、そうだった。今は叔母さんが働きに出ているから……。
 ……頭がうまく回らない。

「悪いけど、あいつの面倒見てやってくれ。俺も今日、早めに帰ってくるから」

「うん。しっかり看病する。こういうときに役に立たなかったら、何の為の居候かわかんないもんね」

 ……少なくとも、緊急時に家事をこなしてもらうために居候させているわけでもないだろうけど。



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