過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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232:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/04(水) 18:07:11.46 ID:hAkQPchbo

「それなら、よかったです」

 彼女の表情に、どこかしら含みがあるように感じた。なぜ今更こんな話をするんだ?
 なんだか何もかもが面倒になってきた。

「実はね、あれ俺の携帯なんだよ」

「え?」

 俺はポケットから携帯を取り出し、彼女に見せた。彼女は怪訝そうな顔になる。
 
「どうして、そんな……」

「うん。ナンパしようとして声かけたんだ。でも直前で面倒になって」

 怖くなった、という言葉を、面倒になった、と言い換えると、いろんなことがごまかせるようになる。
 編入生はすごく驚いていた。こっちがちょっと怖くなるくらいだった。
 ああ、そうだったんだ、と笑ってくれることを期待したわけでもないけど。
 
「なんで、その……ナンパ、なんて?」

 そんなに驚くことかな。痴漢ってわけでもないだろうに。
 そんなふうに思いながらも、なんとなく言いたいことは分かる気がした。



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