過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/04(水) 18:10:39.68 ID:hAkQPchbo
部屋の中は薄暗かった。レースカーテン越しの白さが、雲なのか霧なのか、分からない。
妹は眠っているようだった。額に触れて温度を確かめようとすると、ぞわりとした。
まあ、冷えピタの感触がいやだっただけなんだけど。昔からこういう感触が鳥肌が立つくらい苦手だった。
冷たさはもうなくなっている。枕元に箱があったので替えようと思ったら、からっぽだった。
今貼ってあるものを剥がして、手のひらで額に触れてみる。
前髪が汗で張りついていた。触れられたことを知ったら嫌がるだろうなと、そんなことを考える。
熱はまだ下がっていないようだった。
「……お兄ちゃん?」
物音か、手のひらの感触か、どちらが原因かは分からないけど、妹は起きてしまった。
声はいつもより小さかったけれど、弱々しいというほどでもなかった。
「うん。ただいま」
「……おかえり」
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