過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/05(木) 18:12:24.46 ID:6HVoPzVuo
◇
買い物を済ませて家に戻ると、リビングには従妹しかいなかった。
彼女は何かを言いたげにしていたけれど、そこには触れずに妹の部屋に向かった。
部屋の中は暗い。
でも、妹が眠っていないことは、なんとなくわかった。
「……おかえり」
という声を、追いかけるような咳の音。
ただいま、と俺は返した。
ベッドの傍らに置かれていた椅子に座ると、妹はこちらを見たまま眠たそうに目を細めた。
さっきよりずっと、気分は落ち着いているようだった。
「食欲は?」
「……お腹は空いてるんだけど、喉が痛くて」
声は掠れていた。
なるべく考えないようにしているのに、どうしても思い出してしまう。
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