過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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246:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/05(木) 18:12:24.46 ID:6HVoPzVuo



 買い物を済ませて家に戻ると、リビングには従妹しかいなかった。
 彼女は何かを言いたげにしていたけれど、そこには触れずに妹の部屋に向かった。

 部屋の中は暗い。
 
 でも、妹が眠っていないことは、なんとなくわかった。
 
「……おかえり」

 という声を、追いかけるような咳の音。
 ただいま、と俺は返した。

 ベッドの傍らに置かれていた椅子に座ると、妹はこちらを見たまま眠たそうに目を細めた。
 さっきよりずっと、気分は落ち着いているようだった。

「食欲は?」

「……お腹は空いてるんだけど、喉が痛くて」

 声は掠れていた。
 なるべく考えないようにしているのに、どうしても思い出してしまう。



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