過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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248:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/05(木) 18:15:04.39 ID:6HVoPzVuo

「あのさ」

 何かを言わなければならない気がして、口を開く。
 何かというより、それはずっと前から言いたかったことだったのだけれど。

「……もっと、わがままとか、文句とか、言っていいんだぞ?」

 不思議と、俺の声は震えていた。なんでなのかは自分でもすぐにわかる。
 怖かったのだ。

 妹はきょとんとした。それから一瞬だけ傷ついたような顔をする。でも最後には、ごまかすみたいに笑った。
 
「いきなり、どうしたの?」

 俺が本当におかしなことを言ったみたいな顔で、妹はそう言った。
 そうなると、こっちはもう何も言える気がしなくなった。

「あの、お兄ちゃん」

「……ん?」




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