過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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249:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/05(木) 18:15:48.46 ID:6HVoPzVuo

「前にね、言ってたでしょ。えっと……」

 妹は少し考え込むような顔をした。思ったよりも、真剣な顔だった。

「……何かしているって確信が持てないと、自分がここに居ていいのか分からなくなるって」

「そんなこと、言ったっけ?」

「うん」

 言ったとしたら、そのときの俺はたぶん調子づいていたんだろう。

「それってさ……」
 
 妹はそこまで言いかけて、結局言葉を続けるのをやめてしまった。
 
「夕飯、作ったら持ってくるから」

「……うん」

 お互いに何かを言い損ねているんだろう。そんな気がした。
 今度部屋を出るときには、呼び止める声は聞こえなかった。
 扉を閉めてから、部屋の中に聞こえないように溜め息をつく。柄にもなく妙に緊張していた。



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