過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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282:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/08(日) 18:30:01.40 ID:g01J+w8Ko

「なんだか、その日起こった嫌なことの全部が、取るに足らない、くだらないことに思えてくるんだよ」
 
 それから彼はこちらを見て照れくさそうに笑った。
 
 夕陽は確かに綺麗だった。でも平凡な綺麗さだった。
 よくある感じの夕焼けだ。よくある秋の夕暮れ。悪くはないけれど。

 なるほど、と俺は思った。
 要するに俺と彼は根っこの部分から異なっているんだろう。
 
 そしてそれは、どっちが正しいとか、どっちが間違っているとかの話ではない。
 俺だって、彼みたいな生き方ができればそれが一番なのだ。

 取るに足らないこと。くだらないこと。そうやって割り切ってしまえばいい。
 自分のささやかな失敗。ささやかな友達との喧嘩。ささやかな言葉の選び間違い。
 ささやかな情報のすれ違い。そうしたささやかなやり取り。

 それは実際、自分の身にどれだけ大きく思えようと、相対的に見れば些細なことだ。

 でも、日常はその「取るに足らないもの」「くだらないもの」の集積物だ。
「取るに足らないこと」を軽んじ、蔑ろにすれば、手痛いしっぺ返しを食らうことになる。



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