過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
1- 20
297:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/09(月) 17:00:03.14 ID:/T6oPI9Oo



 従妹が出て行ったあとも、俺はベッドに腰掛けてしばらく部屋の中でぼんやりしていた。
 蛍光灯の青ざめた灯りに照らされたまま、何かを考えている。

 でも、何を考えているのか、自分でもよくわからなかった。
 頭の中が霧に覆われているように判然としない。

 少しするとまたノックの音が聞こえた。扉がもう一度軋んだ。今度は妹の姿が見えた。

「どうした?」

「……うん」

 返事ともつかない頷きだけをよこして、妹は部屋の中に入ってきた。
 
「風邪は平気?」

 俺がそう訊ねると、妹はわざとらしく笑った。

「朝も言ったでしょ? もう平気」

 それっきり妹は黙り込んでしまった。
 


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
642Res/457.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice