過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/22(木) 19:15:37.48 ID:ESoSJTHeo
◇
反省編、その二。
誰でもいいから笑ってほしい気分だった。
ビィ派なら、戻ってすぐに「何やってんだよおい」とか言ってくれると思っていた。
そう言ってもらえれば、俺だって「いやあ、参ったなあ」って言えたのだ。
でも、彼らは俺のことなんて忘れていたようだった。
我らが文芸部のちびっこ部長と、数人の見知らぬ女子が、二人と話をしていた。
俺はその様子を、二メートルとちょっと離れた位置で立ち止まったまま、十五秒間ほど眺めた。
十五秒経って、最初に俺に気付いたのはシィタ派だった。
「おかえりー」
と彼は笑った。俺は気持ちの置き場所を見失ってしまった。
たぶん俺自身のせいだ。
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