過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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315:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 19:00:34.07 ID:H7FQDfEZo



 放課後の部室には誰もいなかった。

 俺が早すぎたのかもしれないし、他の部員は用事でもあるのかもしれない。
 理由はわからない。とにかく誰もいない。それが事実だった。

 せっかく誰もいないわけだし、何か普段人がいるせいでできないことをやってみたいと思ったのだが、思いつかない。 

 ようしと俺はパイプ椅子に腰かけて、やってみたいことを考えてみることにした。

 ここには誰もいないんだ。やりたいことだって好きなだけやれる。何がしたい?

 ……せいぜい、裸になって踊り狂うくらいしか思いつかなかった。発想力の乏しさがここにきて露呈している。
 あるいは全裸になって自慰に耽るというのも考えたが、方向性が同じだし、あまりにも馬鹿げていた。
 ついでに言うとべつにやりたいというわけでもない。困った話だ。
 
 やりたいことがなかった。一人になってやることなんて、本を読むか、ぼーっとするか、寝るくらいしか思いつかない。
 それだって暇つぶしでしかない。

 大勢の中にいるといつもうんざりした気持ちになる。上手く会話に混ざれない。相槌を打つくらいしかできない。
 だからひとりの方が楽だ。ひとりでいるのは疲れない。
 
 でも、ひとりになりたいわけじゃない。面倒な話だ。



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