過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/11(水) 19:01:33.85 ID:H7FQDfEZo
小説。小説の続きは書けるだろうか?
「彼女」はどうやったら外に出るんだろう。
いつもより真剣に、その方法を考えてみることにした。
でも、もう無理なんじゃないかという気がした。「彼女」は何をしても外に出てくれないような気がする。
電話が鳴っても出ない。ノックが聞こえてもドアは開けない。呼び声も届かない。
結局「彼女」はそこに納得してしまう。まあいいか、と思う。仕方ない、と。
それが相応だ。そもそも決まっていたことなんだ。そういうふうに。
それも仕方ないことだ。だって、誰も「彼女」に出掛けて欲しいなんて思ってはいないんだから。
誰も「彼女」が出掛けることを求めていない。必要としていない。
「彼女」だって、そこにいる自分自身を認め、納得してしまえば、それで構わないはずだ。
べつに必要とされていない。
俺は鞄から読みかけの小説を取り出して続きを読むことにした。
今までがなんだったのかというくらいあっさりと読み進めることができる。
物語は終わりに差し掛かっていた。当然のような結末が当然のようにあらわれる。
人が死んだ。何人かが当然のように生き延び、何人かは死んだように生き延びた。それで話は終わった。
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