過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
1- 20
319:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 19:02:30.03 ID:H7FQDfEZo

 そんなことを考えているうちに、俺はなぜか従妹のことを思い出した。
 それから彼女が昨夜俺に言ったいくつかの言葉を思い出した。

 こっちに来た理由を訊かなかったのは、気を遣ったわけではない。分かったようなつもりになっていたわけでもない。
  
 面倒だったからだ。どうせ何か面倒な理由があるに決まっていると思った。

 他人の問題になんて最後まで関われない。
 最後まで責任をとれないなら最初から関わらない方がマシだ、というのが俺の考えだった。
 
 何が起こっているのかを知れば何かを言わなきゃならない。
 だから最初から距離を置いた。何かの責任を負うなんてまっぴらだ。

 そういう意味では、たった今読み終えた小説は、ある種の暗示と言えるのかもしれない。
  
 とはいえ、聞いたところで何ができるというわけでもない。 
 あるいは、それでも聞くべきだったんだろうか。

 よく分からない。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
642Res/457.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice