過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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320:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 19:03:08.45 ID:H7FQDfEZo



 部活の終わる時間まで、俺はそんなふうに考え事を続けていた。
 その日、顧問は顔を出さなかった。それだけが救いだった。

 部室に最後まで残ったのは俺と部長だった。他のみんなは早々に帰ってしまった。
 
 誰かに話しかけられたような気もするし、誰も俺に声を掛けなかったような気もする。

 気付けば窓の外は橙色に染まっていた。

「……大丈夫?」

 椅子に腰かけたままぼんやりしていると、部長はそう声を掛けてきた。

 俺はとっさに返事ができず、部長の顔をぼんやりと見返した。
 そういえば、俺は彼女の名前も知らないのだ。

「大丈夫です」

 そう答えても、彼女はまだ気がかりなようにこちらを見続けていた。
 態度に出すな、と俺は俺に言った。でも無理だった。普通の態度がよく分からない。



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