過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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325:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/11(水) 19:06:10.85 ID:H7FQDfEZo

「……そんなことはないよ」

「じゃあ、わたしのことどう思ってる? どんな存在?」

「いつも屋上にいる女の子。わりと変なことを言う」

「それ以外は?」

「……それ以外?」

 見とれるくらいの美人だ。それくらいだった。

「じゃあ、初めて会ったときのこと、思い出せる?」

「……屋上にきみが居た。俺が話しかけた。なにしてるのって」

 彼女は押し黙った。少しだけ傷ついたような表情になった気がした。
 でもたぶん気のせいだろう。だって俺は、彼女が傷ついたときにどんな表情をするのか知らないのだ。きっとそう見えただけだ。

 それから少しして、彼女は諦めたような、納得したような、そんな溜め息をついた。

「そう」

 その言葉の意味が、俺にはよくわからなかった。




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