過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/11(水) 19:06:10.85 ID:H7FQDfEZo
「……そんなことはないよ」
「じゃあ、わたしのことどう思ってる? どんな存在?」
「いつも屋上にいる女の子。わりと変なことを言う」
「それ以外は?」
「……それ以外?」
見とれるくらいの美人だ。それくらいだった。
「じゃあ、初めて会ったときのこと、思い出せる?」
「……屋上にきみが居た。俺が話しかけた。なにしてるのって」
彼女は押し黙った。少しだけ傷ついたような表情になった気がした。
でもたぶん気のせいだろう。だって俺は、彼女が傷ついたときにどんな表情をするのか知らないのだ。きっとそう見えただけだ。
それから少しして、彼女は諦めたような、納得したような、そんな溜め息をついた。
「そう」
その言葉の意味が、俺にはよくわからなかった。
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