過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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338:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/12(木) 18:18:55.24 ID:k/NEo1fZo



 食事を終えた後も、部屋の中で何もできずに過ごす。ずっと頭がぼんやりしていた。
 なんだか胸の奥がざわざわとして不快だ。重苦しい。

 原因は明白で、やっぱり屋上でのやり取りが尾を引いていた。

 何をしても考えることは同じだ。どうしようもない。
 もう小説のことも家事のことも妹のことも従妹のことも頭からすっぽ抜けていた。
 
「……」

 今まで何を考えて生きていたんだ、というくらい、自分が何も考えていなかったことに気付かされる。
 いや、もっと言えば、考えなくてもいいようなことを、ぐだぐだ考え続けていた、という方が正しいんだけど。

 なんだか心底自分が嫌になってきた。

 告白だぜ、と俺は思った。今までの人生でたった一度しか経験したことのないことだ。
 どうして相手の顔を忘れたりできるんだ?

 あまつさえ相手の顔を忘れて、平然と話しかけていたわけだ。それも頻繁に。
 最初に話しかけられたときの彼女の戸惑いを想像すると普通に死にたくなる。



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