過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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36:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/08/22(木) 19:18:55.49 ID:ESoSJTHeo

「……あ、さっき、部長も見かけたよ」

「会いました。浴衣でしたね」

 そういえば、後輩は普段着だった。
 それでも普段は制服姿しか見ていないので、だいぶ印象が違って見える。

「ひとり?」

「いえ。家族と来てたんですけど、はぐれちゃったみたいで」

「ふうん」

「せんぱいは?」

「あ、うん。ほら、あそこ」

 雑踏の向こうに座り込む二人を指差す。シィタ派がこっちに気付いて手を振ってきた。
 後輩はとまどいながら小さく手を振りかえす。

「一緒だったんですか」

「ま、他に来る相手いないしね」

 何か言ってくれるかと思ったけれど、彼女は何も言わなかった。
 それでもこの場を去ろうとはしなかったので、俺は反応に困った。
 両手は塞がったままだったし、話したいことだって、別になにもない。




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