過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
1- 20
393:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/15(日) 19:29:11.55 ID:4zbhAxRHo

 気恥ずかしい気持ちを怒りでごまかす。従妹はこほんと咳払いをした。

「……いや、寝てるところを傍でじろじろ眺めてる人がいたら、目を開けるタイミングに迷うというか、ね?」

 ……俺が悪いらしい。

「そっか、おにいちゃんは寂しいか。わたしが帰るの」
 
 にやにやしている。こういうところは叔母にそっくりだ。
 心底楽しそうな顔で笑う。

「何の話だろうか」

 俺は必死に真剣な表情を作ってそう訊ねた。

「寂しいってさっき言ってたでしょ?」

「幻聴かと思われる」

「え、そうかな?」

「もしくは夢でも見ていたのではないか」

「……いやー、そっかー。夢かー」

 それでもにやにや笑いは崩さない。もう何を言ってもごまかしようがなかった。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
642Res/457.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice