過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[saga]
2013/08/22(木) 18:58:47.83 ID:ESoSJTHeo
「こういうふうに集まってワイワイやるのもさ、楽しくていいと思うよ」
シィタ派の彼はいつも良いことを言う。が、それをされるとこちらは何も言い返せなくなってしまう。
話を強引にまとめられてしまい、消化不良に陥ることも珍しくなかった。
なんだかんだで馬が合うから一緒にいるわけなんだけど。
「そりゃ楽しいよ。楽しくないなんて言ってないよ。言ってないけど……」
「けど?」
「これでいいのか、高二の夏……」
言葉は汗臭い部屋の中に静かに落ちた。
開け放ったままの窓からは、風も吹きこまない。
部屋の中に響く音は、扇風機が羽根を回す音と、PCの駆動音と、蝉の鳴き声くらいのものだった。
そんな騒がしい沈黙を破ったのは、案の定ビィ派だった。
「つまり、なんだ? 俺たちにはもっとふさわしい過ごし方があるはずだと、おまえは言うわけか」
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