過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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408:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/16(月) 20:26:47.30 ID:zhZHaN9Ho

「飲みたいのか?」

「飲んでいいの?」

 訊き返すと、父は少し考え込んで、

「飲みたいならな。やめといた方がいいと思うけど」
 
 と言った。俺はべつに飲みたいわけではなかったから、何も言わなかった。
 父はそれから一言も話さずに黙り込んでしまった。口数が少ないのにも程度というものがある。

 俺は何かを言いたかった。でも、それを今のタイミングで言ってしまうことはできなかった。
 
「珍しいな」

 不意に、父がそんなことを言った。

「……何が?」

「おまえがそんなふうに、口籠ったりするのが。いつもは、言いたいことを好き放題言ってるのに」
 
 なぜか、責められているような気がした。たぶん、そんなつもりはないのだろうけど。



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