過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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420:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/18(水) 19:08:16.10 ID:HkmCtYrLo

 いくら試してもダメだった。どうしてか、ドアは開かない。

 わけがわからなかったけれど、だからといってずっと扉を揺すっているわけにもいかない。
 俺は部屋を見回して、何か状況の把握に役立ちそうなものを探した。

 でも、部屋の中にたいしたものはなかった。残骸のようなものばかりだった。
 
 知りたいのは時間だ。俺はカーテンを開けて外の様子を確認してみた。
 思っていたよりもずっと明るい。

 けれど、その明るさは、白かった。深い霧が、外の世界を覆っている。

 俺はもう一度扉に近付いて、ノブを回してみた。扉は開かなかった。
 俺はデスクの上に置かれたパソコンの電源を入れようとしてみた。つかない。

 ベッドに腰掛け、深呼吸をする。
 奇妙にふわふわとした、手足の奇妙な感覚。
 現実的な手触り。 
   
 なんだろう。何が起こったんだろう。それを考える頭は麻痺していた。
 
 空転するように疑問が繰り返される。俺の身に何が起こったんだ?
 考えたところで答えは出なかった。



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