過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/18(水) 19:10:20.01 ID:HkmCtYrLo
「黙れよ!」と俺は怒鳴った。
けれど、声は何かに吸い込まれたように一瞬で消えてしまった。
最初から存在しなかったみたいに綺麗に。
声を発したすぐ後には、俺は自分が本当に怒鳴り声をあげたのかどうか、確信が持てなくなってしまった。
「……俺にどうしろって言うんだよ」
「お兄ちゃんは、無理に何かする必要なんて、ないよ」
「……」
「家の中のことはわたしに任せて。ぜんぶちゃんとやるから。無理なんてしてないよ。
大変なときもあるけど、わたしは楽しんでる。でも、お兄ちゃんが無理してるのを見るのは、つらいかな。
だからお兄ちゃんは無理しないで、安心して、好きなことをやってていいんだよ。
わたしにはお兄ちゃんの協力なんて、いらないから」
「……でも、俺のせいじゃないか」
「そうかな?」
「俺は……」
「わたしにはお兄ちゃんが言ってること、よくわからないよ」
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