過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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424:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/18(水) 19:10:20.01 ID:HkmCtYrLo

「黙れよ!」と俺は怒鳴った。

 けれど、声は何かに吸い込まれたように一瞬で消えてしまった。
 最初から存在しなかったみたいに綺麗に。
 声を発したすぐ後には、俺は自分が本当に怒鳴り声をあげたのかどうか、確信が持てなくなってしまった。

「……俺にどうしろって言うんだよ」

「お兄ちゃんは、無理に何かする必要なんて、ないよ」

「……」

「家の中のことはわたしに任せて。ぜんぶちゃんとやるから。無理なんてしてないよ。
 大変なときもあるけど、わたしは楽しんでる。でも、お兄ちゃんが無理してるのを見るのは、つらいかな。
 だからお兄ちゃんは無理しないで、安心して、好きなことをやってていいんだよ。
 わたしにはお兄ちゃんの協力なんて、いらないから」

「……でも、俺のせいじゃないか」

「そうかな?」

「俺は……」

「わたしにはお兄ちゃんが言ってること、よくわからないよ」



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