過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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以下、新鯖からお送りいたします
[saga]
2013/09/20(金) 18:48:13.13 ID:TSSmLI+Wo
「……あ」
不意によぎる記憶があったけれど、たぶんそれは違う。
「どうしたの、おにいちゃん」
「……いや。気のせいだった」
従妹は怪訝そうな顔をしていたけれど、深く追求してこなかった。
そうだな、と俺は思った。
俺には小学校時代、友達と呼べる相手なんていなかった。
それでも、この公園で、小学生の頃、ひとりだけ、一緒に遊んだ子がいた。
でもその子はいなくなった。転校した。引っ越したのだ。
誰だっけ? 昔は結構ショックだった。毎日のように顔を合わせてた。
でもいなくなってしまった。当たり前だ。子供じみた約束なんていずれは忘れ去られる運命にある。
「ずっと一緒」はありえない。生き続ける以上は、いずれ何らかの形で終わりが来ることになる。
俺たちは「誰かがいる」ということに適応し、その誰かがいなくなれば今度は「誰かがいなくなる」ということに適応する。
人々が俺の部屋に現れる。やがて去っていく。それが繰り返される。そのたびに俺は心を軋ませながら適応する。
宿命。
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