過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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451:以下、新鯖からお送りいたします[saga]
2013/09/20(金) 18:49:08.81 ID:TSSmLI+Wo

「……今は?」

 そう問いかけると、従妹は困ったように笑った。

「今も」

「……」

「でも、今は、ちょっと違う。嫌いだよ、あんな街。でもね、結局わたしはあそこにいるしかないんだ」

「……そんなこと、ない、かもしれない」

「うん。そうかもしれない。でも、今のところは、っていう意味」

「……」

「あの街が嫌なら、わたしはわたし自身の力で、あの街を出ないといけない」

 従妹はそれだけ言うと黙り込んでしまった。俺は返す言葉を失った。
 何を言えると言うんだろう。彼女の中で話は終わってしまっているのだ。そこに俺が介入する隙間なんてない。



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