過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
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[saga]
2013/09/22(日) 16:38:35.94 ID:9lqdvaLCo
「顔に出てるってことか」
「……顔に出すなってことじゃ、ない、よ」
どうしてか、従妹の声は震えていた。
怯えているんだろうか。でも、何に?
「ほんとはわたしが言うことじゃないんだけど、きっとわたし以外は、誰も言わないだろうから。
おにいちゃんはなんだか、無理をしてまで、誰かの役に立とうとしてるように見えたんだ。ずっと前から。
でも最近は、なんだか、燃料が切れたみたいに、すごく、つらそうな感じがする」
「……どうだろう」
「いろんなことに、疲れちゃったみたいにさ。そんなふうに見えるんだよ」
「……」
「おにいちゃんはさ、何もしないでいるのが怖いんだよ。何もしないでいて、呆れられたり、諦められたりするのが怖いんだ」
「違うよ」
「違わない。だから必死になって、誰かにとって有用な自分であろうとするんでしょう?
そうして勝手に頑張って、勝手に疲れて、勝手に落ち込んでるんでしょう?
そういう態度が、周りの人を余計に疲れさせて、そのことにも自分で気付いてる。でも自分じゃ直せない。違うの?」
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