過去ログ - 後輩「わたしは、待ってるんですからね」
1- 20
469:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2013/09/22(日) 16:38:35.94 ID:9lqdvaLCo

「顔に出てるってことか」

「……顔に出すなってことじゃ、ない、よ」

 どうしてか、従妹の声は震えていた。
 怯えているんだろうか。でも、何に?

「ほんとはわたしが言うことじゃないんだけど、きっとわたし以外は、誰も言わないだろうから。
 おにいちゃんはなんだか、無理をしてまで、誰かの役に立とうとしてるように見えたんだ。ずっと前から。
 でも最近は、なんだか、燃料が切れたみたいに、すごく、つらそうな感じがする」

「……どうだろう」

「いろんなことに、疲れちゃったみたいにさ。そんなふうに見えるんだよ」

「……」

「おにいちゃんはさ、何もしないでいるのが怖いんだよ。何もしないでいて、呆れられたり、諦められたりするのが怖いんだ」

「違うよ」

「違わない。だから必死になって、誰かにとって有用な自分であろうとするんでしょう? 
 そうして勝手に頑張って、勝手に疲れて、勝手に落ち込んでるんでしょう?
 そういう態度が、周りの人を余計に疲れさせて、そのことにも自分で気付いてる。でも自分じゃ直せない。違うの?」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
642Res/457.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice